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*よいバラへのこだわり
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 オーナーがバラ栽培をはじめるまで経緯については「佐伯バラ園紹介」のページに書いてありますので、ぜひお読みください。そこにも書きましたが、オーナーのバラ作りの一番のこだわり、それは「しおれないバラを作る!」ということです。
 
 もちろん、バラは見て楽しむためのものですから、色・形がきれいということも大切です。私たちが育てているバラは、どこに出しても遜色のないものだと自信を持っています
 一方で、色・形などは見れば良し悪しがすぐわかりますが、「花持ちがよい」(花が長く咲く)かどうかは見ただけではわかりません。現在の流通システムの中でも「花持ち」についてはほとんどと言っていいほど考慮されていません。3日咲いただけで散ってしまう花も、1週間咲く花も、3週間咲き続ける花もまったく同じ扱いなのです。

 いただきものであっても、自宅用であっても、「花持ちがよいかどうか」は、花の見た目と同じくらい大切なことだと私たちは考えています。花持ちをよくするために色々と試行錯誤を繰り返してきました。けれども残念なことに、みなさんのお手元にバラが届くときにはそれを判断する材料がまったくと言っていいほどありません。バラが最後まで咲き続けるようにといろいろな工夫をして育てているのに、共同出荷で市場、お花屋さんと経由する販売では、そのことがお客さまにうまく伝わらない。私たちもとてももどかしい思いがしていました。
 こうしてオンラインショップを作ることで、お客さまに直接自分たちのこだわりのバラをお届けできることは本当に嬉しいことです。
 贈り物に使われる方も、ぜひ一度ご自宅用としてお手にとってみてください。お花屋さんで買うバラとはひと味もふた味も違うバラを楽しんでいただけると思います。

■よいバラが育つまで

茎の断面図  植物が生きるためには、人間と同じように養分・水分・空気が必要です。
  植物は養分と水分を 根から吸収 して、茎の中にある管(導管)を通して全体に届けます。植物にとって切花として根から切り離された状態は、切られる前の状態に比べると過酷な状況です。養分・水分を吸い上げる導管がきちんと育っていないと、バラはあっと言う間にしおれてしまいます。

  育てる段階で、高い気温で養分や水分をふんだんに与えると、バラはどんどん生長します。ジャングルでは植物がすごい勢いで生長するのと同じ理由です。 けれども、 このように 「促成栽培」されたバラは、努力しなくても水分や栄養分がある状態で育ったために、自分で導管から吸い上げようとする力の弱いバラになってしまうのです。

気孔の図 空気についても同様です。

  植物の葉には、「気孔」という穴があって、そこから余分な水分を出したり、呼吸をしたりしています。この気孔が、状態に応じて適切に閉じたり開いたりすることができないと、空気が入りすぎたり、水分が蒸発しすぎてしおれたりしてしまいます。
  バラを早く成長させるために高温多湿の状態で育てると、水分がいつも与えられているために、気孔は開きっぱなしになってしまいます。摘み取られた後も、環境に応じて適切に気孔を調節することができなくなり、簡単にしおれてしまうのです。

 では、こういう「温室育ち」のバラにしないためにはどうすればいいのでしょう。
  答えは簡単です。 温度、湿度、養分を「適度」に与えることです 。
  けれども、残念なことに、花持ちがよいかどうかがまったく評価されない状況では、高温高湿度で促成栽培した方が、何度も花を収穫できて利益が上がるという現実があります。

 その他にもよいバラにするための条件はいろいろあります。
  当たり前のようですが、ハウスの中を清潔に保つことも重要です。バラも生き物ですから、古い葉は落ちますし、商品にならない花もあります。そうしたものをそのまま放置しておくと、病害虫の温床になってしまいます。 
  それから、バラを植えるときある程度間隔を広げて植えること。たくさんのバラを収穫しようと詰めて植えると、通気性が悪くなり、蒸れてしまい、病害虫発生の原因になります。また、充分なスペースが確保されないと、日照不足にもなってしまいます。

 佐伯バラ園では 、 「人間が暑いと思ったときにはバラも暑い」 というオーナーの信念に基づき、暑すぎず寒すぎない温度管理をしています。
バラを甘やかさず、なおかつ快適な環境を保ってあげること、これが長持ちするバラを育てる秘訣なのです。

■摘んだ後の処置

 バラを切り取った後の処置も大切です。
  今まで根から直接水分と養分を吸収していたのに、突然そこから切り離されてしまうのです。バラだってびっくりしてしまいます。ここで何より重要なのが「水揚げ」してやることです。(水揚げとは、摘んだばかりのバラに水を吸わせてやることです。)
  摘んだ直後に、 丸一日 充分に 水揚げ してやると、その後輸送するときに水のない状態でもバラはしおれません。逆に、水揚げしないままだと、どんなバラでもあっという間にしおれてしまいます。
  この水揚げの措置に失敗すると、その後どんなに水切りしても、バラが長持ちすることはありません。お花屋さんなどで買ったバラが、花が終わりでもないのに、ご家庭で数日でしおれてしまう場合は、水揚げをきちんとしていないことがほとんどだと思います。

 水揚げは摘んだ直後から 丸一日行うのが理想的 です。ですから、佐伯バラ園では、当日配達注文はお受けしておりません。どうしても当日配達をご希望の場合は、水揚げ済みのものから選ぶことになりますから、花色などご希望に添えないこともあることをご承知ください。

 佐伯バラ園ではただ水揚げするだけでなく、水揚げする水の中には鮮度保持材を入れています。

冷蔵庫の写真外から見た冷蔵庫

■最近の気づき(2002年4月)

 上にハウスの中は「いつも清潔に」と書いたのですが、最近、オーナーはまったく別の発見をしました。それは、ある程度落葉があった方がいいのではないか、、ということなのです。
  昨年度、一時期あまりばらの調子がよくないときがありました。原因を考えるため、その時のことを考えてみると、ハウスの中を落葉一つないほど、ぴっかぴかにしていたのです。
  ばらは湿度が大の苦手です。湿度が高い時期は、病害虫の発生率が非常に高くなります。日によって、湿度は高い日も低い日もあります。落葉は、湿度の緩衝剤として高いときには吸収し、低いときには蒸発させるという役割を果たしているような気がするのです。
  もちろん、これはオーナーの経験による仮説ですので、正しいかどうかはわかりません。ですが、そんな風に考え出して、今はハウスの中に病害虫が発生しない程度にある程度落葉を残すようにしています。
  それ以後、病害虫もあまり発生していませんので、オーナーの勘は案外、正しいのかも知れません。

 
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佐伯バラ園 代表責任者 佐伯トシ子 お問い合わせメールアドレス info@yoibara.com